社会人になると、学生時代のように自然に友達ができる場面が減り、友達作りのためのアプリやサービスを検討する人が増えています。ただし、ひとくちに友達作りといっても、サービスごとに目的や仕組みは大きく異なります。この記事では、友達作りに使えるサービスをタイプ別に整理し、目的から逆算した選び方と、登録前に確認しておきたい点を解説します。あわせて、「一緒にご飯を食べる仲間がほしい」という人に向けて、「食」を起点に、人がつながるソーシャルダイニングサービス「Gourmate(グルメイト)」という選択肢も紹介します。
社会人がアプリで友達を作るようになった背景
内閣府が全国の満16歳以上を対象に実施している「人々のつながりに関する基礎調査」(孤独・孤立の実態把握に関する全国調査)の令和6年調査によると、地域や職場以外の社会活動について「特に参加はしていない」と答えた人は50.6%でした。何らかの活動に参加している人は46.6%で、参加していない人のほうが多数派です。
孤独感の面でも、「しばしばある・常にある」と答えた割合は全体で4.3%のところ、20歳代が7.4%、30歳代が6.0%と、働き盛りの世代ほど高く出ています。職場と家の往復だけでは新しいつながりが生まれにくいという実感には、統計的な裏づけがあります。
学校のように人が自然に集まる場がなくなった以上、つながりのきっかけは自分で用意する必要があります。アプリやサービスは、その「きっかけを作る手間」を肩代わりする道具です。なぜ社会人になると友達作りが難しくなるのかは、社会人の友達作りの記事で詳しく整理しています。
友達作りサービスの3つのタイプ
友達作りに使われるサービスは、大きく3つのタイプに分けられます。まず全体像を比較します。
タイプ | つながり方 | 会うまでの早さ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
趣味・サークル型 | グループ活動に参加する | 開催日次第 | 複数人での交流を好む人 |
プロフィール型 | 1対1のメッセージから始める | やり取り次第で長引く | 事前に相手を知りたい人 |
目的特化型 | 特定の活動を起点に集まる | 予定が決まっている | 何をするか決めて会いたい人 |
趣味・サークル型
スポーツやアウトドア、ボードゲームなど、共通の趣味の活動に参加する中で自然につながっていくタイプです。活動そのものが目的なので会話に困りにくく、人見知りでも過ごしやすいという利点があります。一方で、開催日時が決まっていることが多く、自分のペースで参加しにくい面があります。継続参加が前提の団体では、忙しい時期に足が遠のくとそのまま関係が途切れることもあります。
プロフィール型
年齢・地域・興味などの情報をもとに相手を見つけ、1対1のメッセージから始めるタイプです。相手のことを事前に知れる反面、実際に会うまでのやり取りに時間がかかり、メッセージは続いても会うところまで進まない、ということが起こりがちです。恋愛向けに設計されたアプリを友達作りに転用するケースもここに含まれますが、目的のずれが生まれやすい点には注意が必要です。
目的特化型
食事、運動、勉強会など、特定のアクティビティを起点に仲間を見つけるタイプです。「何を一緒にするか」が最初から決まっているため期待値がそろいやすく、初対面でも過ごし方に迷いません。単発で参加できる設計のものが多く、続けられるかどうかを先に悩まずに試せます。
目的から逆算した選び方
選ぶときにいちばん大切なのは、「自分が誰かと何をしたいのか」を先に決めることです。漠然と友達がほしいのか、一緒にご飯に行く相手がほしいのか、趣味仲間を探したいのかで、合うサービスは変わります。
やりたいこと | 向くタイプ | 確認したい点 |
|---|---|---|
一緒に食事に行く相手がほしい | 目的特化型 | 自分の地域で募集があるか |
趣味の仲間がほしい | 趣味・サークル型 | 参加頻度の期待値 |
じっくり話せる相手がほしい | プロフィール型 | 会うまでに何往復必要か |
同性の友達がほしい | 目的特化型・趣味型 | 同性同士の利用が想定されているか |
一緒にご飯に行く相手がほしい場合
目的が食事に限定されているぶん、期待値のずれが起きにくいのが利点です。日時と場所が先に決まっている募集に応募する形なら、店選びや日程調整の手間もかかりません。具体的な探し方は一緒にご飯を食べてくれる人を見つける方法の記事にまとめています。食事だけでつながる関係の呼び名や距離感については、飯友とは何かを整理した記事もあわせてご覧ください。
同性の友達がほしい場合
同性同士の利用が想定されているかどうかは、サービスによって差があります。恋愛向けに設計されたサービスでは同性の相手を探しにくいことがあるため、事前に確認しておくと無駄がありません。女性の友達作りの記事と男同士の友達作りの記事で、それぞれの進め方を解説しています。
登録前に確認したい4つのチェックポイント
料金体系を確認する
無料でどこまで使えるか、有料になるのはどの操作からかを、登録前に確認します。閲覧は無料でも、相手に連絡する段階で費用が発生する設計は珍しくありません。料金や機能はサービスごとに異なり変更もあるため、必ず各サービスの公式情報で確かめてください。
安全機能の有無を確認する
本人確認の仕組み、ブロックや通報の機能、運営による監視体制があるかを見ます。これらが整っていないサービスは、問題が起きたときに自分で対処するしかありません。
利用者の年齢層と雰囲気を確認する
同じ「友達作り」を掲げていても、学生中心のサービスと社会人中心のサービスでは、話題も時間帯も合いません。募集やプロフィールを一通り眺めて、自分と近い層がいるかを見てから登録するほうが確実です。
目的が明示されているかを確認する
恋愛向けのサービスを友達作りに使うと、相手との目的がずれてお互いに気まずくなります。友達作りを目的として設計されているかどうかは、サービスの説明文で判断できます。恋愛向けのアプリを友達作りに使う場合の注意点は、マッチングアプリをご飯目的で使うのはアリかを整理した記事で詳しく解説しています。
うまくいかないときによくある3つのパターン
メッセージのやり取りだけで終わる
会うまでに何往復もやり取りが必要な設計だと、途中で気力が尽きて自然消滅します。会うことを目的にするなら、日時と場所が先に決まっている形式のほうが到達率は高くなります。
目的の違う相手とつながってしまう
友達作りのつもりが相手は別の目的だった、という食い違いは、サービス選びの段階でほぼ決まります。目的が明示されたサービスを選ぶことが、最も確実な対策です。
一度で見切りをつけてしまう
初回で気の合う相手に当たるとは限りません。相性は確率の問題なので、何度か参加してみて判断するほうが結果的に近道です。単発で参加できるサービスなら、この試行を重ねやすくなります。
「一緒にご飯を食べる」から始める友達作り
数ある目的の中でも、食事は最も自然なコミュニケーションの形のひとつです。初対面でも目の前に料理があるだけで会話のきっかけが生まれやすく、沈黙が気まずくなりにくい。趣味やスポーツと違ってスキルの差を気にする必要もありません。一緒に食事をすることが人との距離を縮める働きについては、一緒にご飯を食べる心理の解説記事で研究をもとに紹介しています。
終わりの時間が決まっている点も、最初の一歩を軽くします。食事会は数時間で解散するため、合わないと感じた場合もその日で完結します。
Gourmate(グルメイト)という選択肢
Gourmate(グルメイト)は、「食」を起点に、人がつながるソーシャルダイニングサービスです。一緒にご飯を食べる相手がほしいけれど、気を使わずに声をかけられる相手が身近にいない人に向いています。お店・日時・人数があらかじめ決まった食事会の募集に応募できるほか、行きたいお店があれば自分で食事会の募集を掲載して人を募ることもでき、「何を食べるか」「どこで食べるか」という共通の関心事が最初からあります。
支払いは割り勘が前提で、おごり・おごられの気まずさがありません。恋愛を前提としたサービスではないため、友達作りと恋愛を混同されたくない人にも向いています。男性同士・女性同士の食事会もあり、同性の友達を探したい人にも使えます。
会員登録と募集の閲覧は無料です。募集への応募には応募チケットを使い、Gourmate Plusに加入している場合はチケットを消費せずに応募できます。
一方で、事前にお店と日程を決めて食事会を楽しむスタイルのため、思い立ってすぐ誰かと食事に行きたい方には向きません。また、掲載されている募集の数には地域差があるため、自分の住む地域でどの程度の募集があるかを先に確かめておくことをおすすめします。
安全に使うためのポイント
初回は公共の場所を選ぶ
どのタイプのサービスでも、オンラインで知り合った相手と実際に会う以上、安全面への配慮は欠かせません。初回は必ずカフェやレストランなど公共の場を選びます。食事を前提としたサービスなら、この条件は自然と満たされます。
個人情報の扱いに注意する
プロフィール情報を鵜呑みにせず、やり取りの中で住所や勤務先などの個人情報を聞かれた場合は慎重に対応しましょう。連絡はサービス内のメッセージ機能を使い、個人の連絡先の交換は信頼できると感じてからで十分です。
違和感があれば会わない判断をする
やり取りの中で違和感を覚えたら、無理に会う必要はありません。不快なやり取りにはブロック・通報機能を使いましょう。この判断ができることも、安全に使うための条件のひとつです。
サービスはあくまできっかけを作る道具で、信頼関係は実際のコミュニケーションの中で少しずつ築いていくものです。複数のサービスを試しながら、自分の性格と目的に合う場所を見つけていきましょう。


