「好きな食べ物は何ですか」という質問は、初対面でも答えやすく、しかも人によって答えが分かれる、会話にちょうどよい話題です。ただ、その「好き」は年代や性別によってゆるやかに傾向が分かれることが、各種の調査からわかっています。この記事では、日本人の好きな食べ物ランキングを全体の傾向から確認したうえで、年代別・男女別にどんな違いがあるのかを掘り下げ、その知識を食事会やお店選びにどう活かせるかまでを整理します。ソーシャルダイニングサービス「Gourmate(グルメイト)」がまとめました。

日本人の好きな食べ物ランキング

まずは全体の傾向から確認します。博報堂生活総研「生活定点」調査(2024年)では、好きな食べ物の1位が寿司、2位が焼肉、3位がラーメンとなっています。生活者の意識を長期にわたって追いかけている調査で、この上位の顔ぶれは長く安定しています。

約3万人を対象にしたテレビ朝日番組「ザワつく!金曜日」調査(2023年放送)でも、結果はほぼ同じでした。得票数を見ると、次のようになっています。

順位

メニュー

得票数(約3万人調査)

1位

寿司

4,671票

2位

焼肉

2,251票

3位

ラーメン

2,078票

4位以降には唐揚げ、カレーライスが続きました。寿司、焼肉、ラーメンという「三強」の構図は、ここ20年以上変わっていません。寿司はネタの好みが正面から分かれにくく、幅広い相手と一緒に楽しみやすいこと、焼肉はみんなで焼いてシェアしながら盛り上がれること、ラーメンは手軽で種類が豊富なことが、それぞれ長く支持される理由と考えられます。カレーライスも、日経クロストレンドの分析によれば過去30年間の好きな料理ランキングで安定的に上位をキープしており、世代を問わない定番といえます。

ただし、この全体ランキングはあくまで平均的な姿です。実際には、同じ「好きな食べ物」でも年代や性別によって選ばれやすいメニューには違いがあります。ここからは、その違いを順番に見ていきます。

年代別に見る好きな食べ物の違い

好きな食べ物は、それまでに何を食べてきたかという経験の積み重ねによって、年代とともにゆるやかに移り変わっていきます。全体としては、10代から20代の若い世代ほど、ラーメンや唐揚げ、ハンバーグのように味がはっきりしていてボリュームのあるメニューを好む傾向があります。活動量が多く、しっかり満腹になる料理や刺激のある味に惹かれやすい時期だと考えると、自然な結果です。

一方、50代以上になると、寿司や刺身、煮物のように、素材そのものの持ち味を生かした料理が上位に来やすくなります。量よりも質、こってりよりもあっさりを選ぶ人が増えていくのが、この年代の特徴です。30代から40代は、その中間にあたり、がっつり系とあっさり系の両方を楽しむ、幅広いジャンルを好む層といえます。

そのなかで、寿司はどの年代でも安定して人気があり、世代を越えて選ばれる数少ないメニューです。若い世代にも年上の世代にも好かれるため、年代がばらばらのメンバーで食事をするときの候補として覚えておくと便利です。もちろん、ここで挙げたのは全体の傾向であって、同じ年代でも個人差は大きく出ます。目安として頭の片隅に置いておくくらいがちょうどよい距離感です。

男女別に見る好きな食べ物の違い

性別による違いにも、ゆるやかな傾向があります。男性は、焼肉やラーメンのようにボリュームがあってこってりした料理を好む割合が比較的高く、女性はパスタやサラダなど、軽めのメニューへの支持が高めに出やすいといわれます。会食の店を決めるとき、こうした傾向を大まかな出発点として意識しておくと、候補を絞りやすくなります。

ただし、この男女差は近年はっきりと変化しており、個人ごとの好みの多様化が進んでいます。がっつりした料理が好きな女性も、あっさりした和食を好む男性も、いまでは珍しくありません。「男性だからボリューム系」「女性だから軽め」と決めつけてしまうと、かえって相手の好みを外すことにもなりかねません。年代別・男女別の傾向は、あくまで相手の好みが読めないときに初期の見当をつけるための材料として、幅を持たせて捉えるのが安全です。最終的には、本人に直接好みを尋ねるのがいちばん確実です。

好きな食べ物の話題を食事会でどう活かすか

ここまで見てきた好きな食べ物の傾向は、知識として面白いだけでなく、実際の食事会やお店選びでそのまま役に立ちます。使い方は大きく分けて、会話のネタとして使う方法と、店選びの見当をつける材料として使う方法の二つです。

好きな食べ物は食事会で最も安全に盛り上がる話題

好きな食べ物の話題は、食事会で最も安全に盛り上がるネタです。誰でも必ず何か一つは答えられるうえに、好き嫌いに正解がないため、政治や仕事の評価のように価値観が正面からぶつかることがありません。初対面でも角が立たず、複数人の食事会でも全員が自分の経験から一言話せるので、話の輪が広がりやすいのが強みです。目の前の料理から「これ、好きな味です」と切り出すだけでも、自然に会話が始まります。食事会で使える話題の広げ方は、食事会で盛り上がる話題をまとめた記事もあわせて参考になります。

相手の年代から店選びの見当をつける

相手の好みがまだわからないとき、年代別・男女別の傾向は、店選びの初期の当たりをつけるのに使えます。たとえば若い世代が中心のメンバーなら、焼肉や唐揚げのようにボリュームがあって取り分けやすいジャンル、年上の世代が中心なら、寿司や和食のように素材を生かした落ち着けるお店、といった具合に仮説を立てられます。あくまで仮説なので、最後は相手に希望を確認したうえで決めるのが失敗しないコツです。ジャンルごとの特徴や予算の目安から絞り込む方法は、外食のジャンル一覧と選び方をまとめた記事で詳しく整理しています。

「好きな食べ物」から会話を広げる質問例

好きな食べ物は、最初の一問で終わらせず、そこから会話を広げていくと、相手の人柄や暮らしぶりが自然に見えてきます。次のような質問を用意しておくと、話が途切れにくくなります。

  • 「いちばん好きな食べ物って何ですか」
  • 「それは子どものころから好きなんですか、それとも大人になってからですか」
  • 「その料理だと、お気に入りのお店ってありますか」
  • 「逆に、これだけは苦手というものはありますか」
  • 「最近食べておいしかったものはありますか」

好きな理由や思い出、よく行くお店まで掘り下げていくと、相手の休日の過ごし方や大事にしていることが少しずつ伝わってきます。苦手なものを一緒に確認しておけば、次にお店を決めるときの手がかりにもなります。相手の答えを覚えておいて、次の食事会で「この前おっしゃっていたお店、行ってみました」と返せば、関係もぐっと近づきます。

食の好みが合う人と食事を楽しむなら、Gourmate(グルメイト)

好きな食べ物の傾向を知っておくと、初対面の相手とも会話を広げやすくなり、お店選びの見当もつけやすくなります。とはいえ、そもそも食の好みが近い相手と食事ができれば、こうした気づかいの多くは不要になり、もっと気楽に食事を楽しめます。食の好みが合う相手を見つけたいなら、ソーシャルダイニングサービスを使う方法があります(詳しくは食の好みが合う人はなぜ大切かを解説した記事もご覧ください)。

Gourmate(グルメイト)は、「食」を起点に、人がつながるソーシャルダイニングサービスです。エリアや食のジャンルから気になる食事会の募集を探して応募することも、自分で行きたいお店の食事会を立てて仲間を募ることもできます。同性同士の食事会も多く開かれているので、気の合う仲間とのグルメ巡りにも向いています。予定を事前に立てて食事会を楽しむスタイルなので、忙しい社会人でも無理なく続けられます。無料で始められるので、好きな食べ物の話で気軽に盛り上がれる相手と食事を楽しみたい方は、気になる食事会を探すところから始めてみてください。