Gourmate(グルメイト)は、食事を通じて人とつながるソーシャルダイニングサービスです。「誰かと一緒においしいものを食べたい」という気持ちに応えるGourmateでは、札幌の食文化を楽しむ食事会も開催されています。この記事では、札幌で注目を集めている「角打ち」の魅力を紹介します。

角打ちとは? 酒屋で気軽に一杯を楽しむ北海道スタイル

角打ち(かくうち)とは、酒屋の店内でお酒を購入してその場で飲むスタイルのことです。居酒屋やバーとは異なり、酒屋の一角に設けられた立ち飲みスペースで、小売価格のままお酒を楽しめるのが特徴です。北海道には地元の酒蔵が造る日本酒やクラフトビールが豊富にあり、それらを酒屋の価格で味わえる角打ちは、地酒好きにとって理想的な飲み方といえます。

札幌では近年、角打ちができる酒屋が増えており、観光客だけでなく地元の人にも「仕事帰りの一杯」として親しまれています。堅苦しい予約や注文の手間がなく、ふらりと立ち寄って好きなお酒を選べる気軽さが、角打ち人気の理由です。

札幌で角打ちが楽しめるエリア

札幌市内には、角打ちを楽しめるスポットが複数のエリアに点在しています。それぞれのエリアに個性があるので、目的や気分に合わせて選んでみてください。札幌の昼飲みスポットと組み合わせて巡るのもおすすめです。

狸小路エリア

札幌を代表するアーケード商店街「狸小路」の周辺には、角打ちスタイルで営業する酒屋があります。酒屋Bar HANASAKU(ハナサク)は、狸小路直結のビル地下に構える角打ちスポットです。入場料を支払う仕組みで、店内に並ぶ珍しい銘柄や高価なお酒を酒屋価格で飲めるシステムが特徴的です。通常の居酒屋では出合えないようなボトルが棚に並んでおり、日本酒だけでなくウイスキーやワインも取り揃えています。アーケードを歩きながら気になったら地下に降りる、という気軽さが魅力です。

すすきのエリア

北海道最大の繁華街すすきのにも、角打ちが楽しめるスポットがあります。2023年に開業した複合施設「COCONO SUSUKINO(ココノススキノ)」の地下1階には、根本酒店 すすきの店が入っています。冷蔵ショーケースに並ぶ日本酒の中から好きな銘柄を選び、1杯(90ml)から注文できるほか、飲み比べセット(60ml×3種)も用意されています。地下鉄南北線すすきの駅から直結でアクセスできるため、飲み会前の0次会や、食事後にもう少しだけ飲みたいときに立ち寄りやすい場所です。ウイスキーの品揃えも豊富で、日本酒派にもウイスキー派にも対応しています。

札幌駅前エリア

札幌駅周辺で角打ちを探すなら、JR苗穂駅前の小飼商店(こがいしょうてん)が候補に挙がります。明治43年に米穀店として創業し、現在は4代目が営む老舗の酒屋です。店舗を改装して設けられた角打ちスペースでは、全国各地から集めた個性豊かな日本酒を中心に、北海道産のワインやクラフトビールも楽しめます。セルフで燗をつけられる設備があり、冷酒だけでなく温かい日本酒をじっくり味わえるのもポイントです。北海道産のソーセージやチーズなど、お酒に合うおつまみも揃っています。角打ちタイムは平日15時から21時、土曜は12時から18時です(日曜・祝日定休)。

また、鮨角打ち 裏・小樽酒商たかの 札幌駅前店では、地酒専門店が運営する角打ちスタイルで、厳選された日本酒と鮨を一緒に楽しめます。角打ちの気軽さと鮨の贅沢さを組み合わせた、札幌ならではのスタイルです。

北海道の地酒を知る(角打ちで飲みたい銘柄ガイド)

角打ちの醍醐味は、地元の酒蔵が造るお酒をその土地で味わえることです。北海道には個性豊かな酒蔵が各地に点在しており、札幌の角打ちではそれらの地酒に気軽に触れることができます。

増毛町「国稀酒造」

日本最北の酒蔵として知られる国稀酒造は、1882年(明治15年)の創業です。暑寒別岳(標高1,492m)の伏流水を仕込み水に使い、キレのある辛口の酒を造り続けています。低硬度の軟水から生まれるすっきりとした味わいが特徴で、生産量の約95%が北海道内で消費されるという、まさに地元で愛される酒です。札幌の角打ちでは「国稀」の純米酒や本醸造を見かけることが多く、北海道の地酒入門としておすすめの銘柄です。

小樽「田中酒造」

1899年(明治32年)創業の田中酒造は、小樽を代表する酒蔵です。製造拠点の「亀甲蔵(きっこうぐら)」では四季醸造(通年での酒造り)を行っており、季節を問わず新鮮な日本酒が出荷されています。北海道産の酒造好適米を使った純米酒は、まろやかでやさしい口当たりが持ち味です。JR南小樽駅から徒歩5分の亀甲蔵では酒蔵見学と試飲も無料で楽しめるので、小樽観光と組み合わせて訪れるのもよいでしょう。

旭川の酒蔵群

旭川はかつて「北の灘」と呼ばれたほど酒造りが盛んな街で、現在も複数の酒蔵が操業しています。男山は1887年創業で、大雪山系の伏流水を仕込み水に使い、1977年に日本酒として初めてモンドセレクション金賞を受賞した実績を持つ銘柄です。高砂酒造は1899年創業で、代表銘柄「国士無双」は辛口好きに根強い人気があります。雪国ならではの「雪中貯蔵法」という自然環境を活用した貯蔵方法を採用しているのも特徴です。

比較的新しい蔵としては、2017年に上川町で酒造りを開始した上川大雪酒造があります。大雪山系の湧水と北海道産の酒造好適米「彗星」「吟風」「きたしずく」を使い、地域に根ざした酒造りに取り組んでいます。札幌の角打ちでも取り扱いが広がっている注目の銘柄です。

角打ち初心者のための楽しみ方ガイド

角打ちに興味はあるけれど、入り方や注文方法がわからない、という人も多いはずです。基本的なマナーと楽しみ方を押さえておけば、初めてでもリラックスして過ごせます。

入店から注文まで

角打ちのシステムはお店によって異なりますが、基本的な流れは「入店→お酒を選ぶ→会計→飲む」というシンプルなものです。冷蔵ケースやショーケースから飲みたいお酒を選んで、スタッフに注いでもらう(またはセルフで注ぐ)スタイルが一般的です。わからないことがあれば、店主やスタッフに気軽に聞いてみましょう。酒屋のスタッフはお酒の知識が豊富なので、好みを伝えれば最適な一杯を提案してくれます。

少量ずつ飲み比べる

角打ちでは、1杯の量が少なめに設定されていることが多く、複数の銘柄を少しずつ試せるのが大きな利点です。「辛口の純米酒」「フルーティな吟醸」「にごり酒」など、タイプの違うお酒を飲み比べると、自分の好みが見えてきます。飲み比べセットを用意しているお店もあるので、初心者にはそちらがおすすめです。

おつまみの選び方

角打ちのおつまみは、乾きものや缶詰といった簡素なものから、地元の食材を使った手作りの一品まで、お店によってさまざまです。北海道であれば、チーズやソーセージ、燻製などの乳製品・肉加工品が日本酒との相性がよく、おすすめです。食事というよりも「お酒のお供」として軽く楽しむのが角打ちのスタイルです。

長居しすぎない

角打ちは居酒屋とは違い、立ち飲みスペースが限られていることがほとんどです。目安としては30分から1時間程度が一般的な滞在時間です。サクッと飲んで次の予定に向かう、というテンポのよさも角打ちの魅力のひとつです。複数のお店をはしごして、それぞれのお店の品揃えの違いを楽しむのもよい過ごし方です。

角打ちをもっと楽しむために

角打ちは、ひとりで静かにお酒と向き合うのはもちろん、カウンター越しに店主や隣の人と会話が生まれることもある、人との距離が近い飲み方です。好きなお酒の話で自然に会話が始まり、おすすめの銘柄を教えてもらえることも珍しくありません。

Gourmateでは、こうした「食を通じた人とのつながり」を大切にしています。札幌の食文化に興味がある方、誰かと一緒にお酒や食事を楽しみたい方は、ぜひGourmateの食事会をチェックしてみてください。角打ちで見つけたお気に入りの地酒の話題が、新しいつながりのきっかけになるかもしれません。