友達や職場の人と食事に行くことになって、「何食べたい?」と聞かれたとき、とっさに「何でもいいよ」と答えてしまった経験はありませんか。相手に気をつかったつもりでも、実は「何でもいい」がいちばん相手を困らせてしまうことがあります。この記事では、「何食べたい?」と聞かれたときの答え方を、コミュニケーションの視点から整理します。二択で返す、条件で返すといった具体的なフレーズや、友達・職場の人・気をつかう相手それぞれへの返し方、決められないときの決め方までまとめました。あわせて、食の好みが合う人と気軽に食事の相談ができるソーシャルダイニングサービス「Gourmate(グルメイト)」も紹介します。なお、ジャンルそのものの一覧や特徴、予算の目安は外食のジャンル一覧の記事にまとめているので、ジャンル選びに迷ったときはそちらをご覧ください。

「何でもいい」がいちばん相手を困らせる理由

「何食べたい?」に対する「何でもいい」は、一見すると相手を立てる優しい返事に思えます。ところが実際には、決めるという作業をまるごと相手に押しつける返事になってしまいます。聞いた側は「相手の食べたいものに合わせよう」と思って質問しているのに、答えが「何でもいい」だと、結局また自分ひとりで悩むことになります。

さらに困るのは、「何でもいい」と言った本人にも、実は食べたくないものがあるケースです。相手が良かれと思って提案したお店に「それはちょっと」と返すと、聞いた側は「何でもいいって言ったのに」と感じてしまいます。これがくり返されると、一緒にご飯を決めること自体がおっくうになりかねません。

ポイントは、答え方に少しだけ情報を足すことです。完璧に決めきる必要はありません。方向性や条件をひとつ添えるだけで、相手はぐっと選びやすくなり、会話も前に進みます。次の章から、その具体的な足し方を見ていきます。

スマートな答え方の基本形

気の利いた答え方には、いくつかの型があります。どれも「決めきる」のではなく「相手が選びやすいヒントを渡す」ことを目的にしています。場面に合わせて使い分けられるように、三つの基本形を紹介します。

二択で返す

いちばん簡単で効果が高いのが、自分から二択を出す返し方です。選択肢を二つに絞ると、相手は「どちらか選ぶだけ」で済むので答えやすくなります。

  • 「焼肉とお寿司ならどっちの気分?」
  • 「がっつり系とさっぱり系、どっちがいい?」
  • 「和食か中華で考えてるんだけど、どっちが好き?」

相手が「どっちでもいい」と返してきたら、そこで自分が一つに決めてしまえば大丈夫です。二択にした時点で、どちらを選んでもお互いが納得しやすい状態になっています。

条件で返す

ジャンルまで絞りきれないときは、条件だけを渡す方法があります。「何を食べたいか」ではなく「どんな感じが良いか」を伝えると、相手が候補を出しやすくなります。

  • 「今日はがっつり食べたい気分かも」
  • 「あんまり重くないものがいいな」
  • 「予算は三千円くらいで抑えたい」
  • 「あったかいものが食べたい」
  • 「お酒が進むお店がいいな」

条件を一つ添えるだけで、相手は「じゃあこのあたり?」と具体的なお店を提案しやすくなります。方向性を示すことが、決めきることよりも会話を動かします。

相手に合わせつつ希望を添える

相手を立てたい気持ちがあるなら、「合わせる」と「希望を出す」を両立させる言い方が便利です。相手の希望を尊重しながら、自分の食べたいものも軽く添えるのがコツです。

  • 「基本は〇〇さんに合わせるけど、強いて言えばお肉系がうれしいかも」
  • 「どこでも大丈夫だけど、最近ラーメンが続いてたから今日は違うものがいいかな」
  • 「おまかせします。ただ辛いものだけ少し苦手なので、そこだけ避けてもらえたら」

「何でもいい」と違うのは、食べたくないものや、ちょっとした希望をきちんと伝えている点です。これがあるだけで、相手は安心してお店を選べます。

相手別の答え方

同じ「何食べたい?」でも、相手との関係によって心地よい返し方は変わります。友達・職場の人・気をつかう相手の三つに分けて整理します。

友達に聞かれたとき

友達が相手なら、テンポよく二択を投げ合うのがいちばんスムーズです。遠慮しすぎず、思いついたものをどんどん出していくと決まりやすくなります。

  • 「焼肉行きたい気分!だめなら中華でもいい?」
  • 「この前行けなかったあのお店どう?なければ適当に駅前で探そう」
  • 「正直ラーメンが食べたい。付き合ってくれる?」

友達同士では、はっきり希望を出したほうがむしろ喜ばれます。お互いに好みを言い合えると、次からのお店選びもぐっと楽になります。誘う側に回るときの言い方は、ご飯の誘い方の記事も参考になります。

職場の人に聞かれたとき

職場の人が相手なら、ていねいさを保ちつつ、相手の希望を立てながら自分の希望も少し添えるのが無難です。丸投げも、押しつけも避けたいところです。

  • 「ぜひご一緒したいです。〇〇さんの行きつけがあれば、そちらに合わせます」
  • 「和食かイタリアンあたりを考えていましたが、ご希望はありますか?」
  • 「私はなんでもいただけるので、食べたいものがあれば教えてください」

「なんでもいただけます」と伝える場合も、そのあとに「強いて言えば」で希望を一つ添えると、相手が決めやすくなります。誘われた返事そのものに迷うときは、「今度ご飯行こう」の返し方の記事もあわせてご覧ください。

気をつかう相手に聞かれたとき

初対面の人や、まだ距離のある相手には、無難で外しにくいジャンルを軸に返すのがおすすめです。あわせて、相手が食べられないものを先に確認しておくと安心です。

  • 「苦手な食べ物やアレルギーはありますか?それに合わせて考えたいです」
  • 「和食かイタリアンだと入りやすいかなと思いますが、いかがですか?」
  • 「お店にこだわりがなければ、みんなで取り分けられるお店にしましょうか」

気をつかう相手ほど、最初に食べられないものを確認しておくと後の失敗が減ります。取り分けやすいジャンルを選んでおくと、好みが分かれても全員が食べたいものを見つけやすくなります。

「ご飯、何系がある?」に答えられるジャンルの引き出し

「何食べたい?」の会話でよく出るのが、「そもそもご飯って何系があるんだっけ?」という問いです。ジャンルの引き出しをいくつか持っておくと、答えにも提案にも詰まりません。ここでは主要なジャンルを、ざっくりした系統でまとめておきます。

  • 和食系。定食、寿司、焼き鳥、そば・うどんなど。落ち着いて食べられて、幅広い年代に向きます
  • 洋食系。イタリアン、フレンチ、ハンバーグ、ステーキなど。取り分けやすく雰囲気も選べます
  • 中華系。町中華から本格中華まで。大皿で分け合いやすく、大人数にも向きます
  • 焼肉・鍋系。みんなで囲んで盛り上がりたいときの定番です
  • エスニック系。韓国、タイ、ベトナムなど。いつもと違う気分を出したいときに向きます
  • 軽食・カフェ系。カフェ、ラーメン、丼ものなど。さっと済ませたいときや昼の食事に便利です

この六つの系統を頭に入れておくだけで、「何系がいい?」と聞かれたときにぱっと候補を出せます。それぞれの特徴や予算の目安、向いているシーンをもっと詳しく知りたい場合は、外食のジャンル一覧の記事で表にまとめています。ジャンルを網羅的に見比べたいときは、そちらが便利です。

それでも決められないときの決め方

基本形を使っても、お互い譲り合って決まらないことはあります。そんなときのために、決め方そのもののコツも用意しておくと安心です。

  1. 直近で食べていないものを選ぶ。「先週焼肉だったから今日は魚にしよう」と、最近の食事から逆算すると自然に決まります。
  2. お店の場所から決める。「〇〇駅の近くで探そう」と場所を先に決めると、そのエリアにあるお店にジャンルが絞られます。
  3. 交互に決める。「前回はそっちが選んだから今回は私が決めるね」と役割を分けると、毎回もめずに済みます。
  4. 思い切って一つに決める。候補が二つまで絞れたら、あとは「じゃあ今日は〇〇!」と決めてしまう勇気も大切です。迷う時間が長いほど、お互い疲れてしまいます。

決め方をあらかじめ知っておくと、「何でもいい」の無限ループに入らずに済みます。大事なのは、完璧なお店を選ぶことよりも、一緒に食べる時間を楽しむことです。会話が弾むか不安なときは、食事会で盛り上がる話題の記事を先に読んでおくと安心です。

食の好みが合う人となら「何食べたい」の相談も楽しい

「何食べたい?」のやり取りがちょっとした気づかいになるのは、相手との好みや予定が合うかどうかがわからないからでもあります。もし食の好みが近い相手や、同じお店に行きたい相手が見つかれば、「何食べたい」の相談そのものが楽しい時間に変わります。そんなきっかけを探せるのが、ソーシャルダイニングサービスです。

Gourmate(グルメイト)は、「食」を起点に、人がつながるソーシャルダイニングサービスです。エリアや食のジャンルから気になる食事会の募集を探して応募することも、自分で行きたいお店の食事会を立てて仲間を募ることもできます。男性同士・女性同士で楽しむ食事会もあるので、同性の食事仲間を探したい人にも向いています。予定を事前に立てて食事会を楽しむスタイルなので、忙しい社会人でも無理なく続けられます。無料で始められるので、気になる人はまず食事会の募集をのぞいてみてください。行きたいジャンルが決まっているなら、その食事会を探すところから始めると、「何食べたい」の悩み自体がぐっと軽くなります。