「男女で食の好みは違う」は本当か?

「女性はカフェ好き」「男性は居酒屋好き」。よく聞く話ですが、実際のデータではどうなのでしょうか。ソーシャルダイニングサービスGourmate(グルメイト)における食事募集データをユーザー単位で分析した結果、男女で明確な違いが浮かび上がりました。しかし、よくあるイメージとは異なる部分も多く見られます。

男性のTOP5 — 焼肉がトップ、居酒屋は5位

男性のジャンル選択率は以下の通りです。

順位

ジャンル

選択率

1位

焼肉

16.9%

2位

和食

15.2%

3位

イタリアン

9.3%

4位

カフェ

8.5%

5位

居酒屋

7.6%

焼肉が16.9%で堂々のトップ、和食が15.2%で僅差の2位につけています。

注目すべきは居酒屋が5位にとどまったことです。「男性の外食=居酒屋」というイメージとは裏腹に、ユーザー単位で見ると焼肉や和食を選ぶ男性のほうが圧倒的に多いです。カフェが4位に入っているのも意外かもしれません。男性にとっても、お酒なしで気軽に会えるカフェの需要は確実に存在しています。

女性のTOP5 — 和食と焼肉が同率1位

女性のランキングは異なる様相を見せます。

順位

ジャンル

選択率

1位タイ

和食

12.1%

1位タイ

焼肉

12.1%

3位

カフェ

10.8%

4位

フレンチ

9.2%

5位

イタリアン

8.9%

「女性はカフェ好き」というイメージとは異なり、カフェは3位にとどまりました。それ以上に目を引くのがフレンチの4位(9.2%)です。男性のフレンチ選択率が5.1%であることと比べると、女性のフレンチ支持はほぼ倍。雰囲気や空間を含めた食体験を重視する傾向が数字にもはっきりと表れているのが興味深い点です。

男女の共通点 — 焼肉と和食がどちらもTOP2

ランキングを並べてみると、上位2ジャンルに共通性があります。焼肉は男性1位(16.9%)で女性も1位タイ(12.1%)。和食は男性2位(15.2%)で女性も1位タイ(12.1%)。焼肉と和食が男女ともTOP2を占めているのは大きな発見です。

ただし男性は焼肉が明確に1位なのに対し、女性は和食と焼肉が完全に同率です。男性のほうが焼肉への偏りが強く、女性はより分散した好みを持っていることがわかります。「迷ったら焼肉か和食」は性別を問わず有効なジャンル選択と言えるでしょう。

差が出るポイント — 居酒屋・フレンチ・カフェ

すべてが共通しているわけではありません。男女で明確な差が出るのは以下の3ジャンルです。居酒屋は男性7.6%に対し女性4.4%と男性のほうが高く、フレンチは女性9.2%に対し男性5.1%と女性に偏ります。カフェは女性10.8%に対し男性8.5%と女性がやや上回っています。

特にフレンチは約4ポイントの差があり、男女で最も差が開くジャンルです。フレンチの雰囲気や特別感を求める傾向は、女性に顕著です。居酒屋の差は3.2ポイントで、男性のほうが「飲みの場」としての居酒屋を選ぶ傾向がやや強いものの、どちらも1割を下回っている点は共通しています。

予算感の違い — 男性は1万円弱、女性は5千円前後

最も大きな差が出たのが予算帯です。男性は5,001〜10,000円帯が中心で、1万円前後を基準に考える傾向があります。一方、女性は2,501〜5,000円帯がボリュームゾーンで、5千円前後が基準です。ジャンルの好みは近くても、1回の食事にかける金額には明確な差があります。

ただし、フレンチや寿司など高級帯では男女の予算差は小さくなります。「奮発するとき」のラインは男女で大きく変わりません。日常の食事で差が出やすいのに対し、特別な食事では予算感が近づくのは興味深い傾向です。

なぜ男女で予算差が生まれるのか

男性の予算帯が高い背景には、選ぶジャンルの違いが影響しています。男性のTOP1である焼肉は平均予算が高めのジャンルであり、居酒屋も飲酒量によって一人あたりの支出が増えやすい構造です。一方、女性はカフェ(平均予算が最も安いジャンル)がTOP3に入っていることが予算帯を下げる要因になっています。

ただしこの差は「男性のほうが食にお金をかけている」という単純な結論にはなりません。女性はフレンチ(平均14,430円)やイタリアンなど単価の高いジャンルも積極的に選んでおり、「使うときは使う」メリハリのある消費スタイルが見えます。男性は焼肉を中心に一定の予算帯で安定して食事する傾向があり、支出パターンの違いと言えます。

食事の予算については事前に目安を共有しておくとスムーズです。男性が1万円弱を想定して店を選んだのに女性が5千円前後を想定していた、という予算のミスマッチは食事の場で意外と起こりがちなものです。

異性と食事するなら?データから読むヒント

データから導かれるお店選びのポイントをまとめます。男性が女性を誘うなら和食・イタリアンが鉄板です。フレンチを提案すれば女性の好みに合致しやすく、好印象につながるでしょう。女性が男性を誘うなら焼肉・和食が確実です。男性は居酒屋も選択肢に入りますが、初対面や大切な場面では和食やイタリアンのほうが無難です。

迷ったら焼肉か和食を選んでおけば、性別を問わず外れることはありません。Gourmateではジャンルを指定して食事相手を探せるので、相手の好みに合わせたジャンル選択に役立ててみてください。