年齢とともに「食べたいもの」は変わる

20代の頃に通っていた焼肉屋に、30代になると足が遠のく。そんな経験はないでしょうか。ソーシャルダイニングサービスGourmate(グルメイト)における食事募集データを年代別・ユーザー単位で分析した結果、食の好みは年齢とともに明確に変化することがわかりました。各年代の特徴をデータで見ていきましょう。

20代 — 焼肉とカフェが同率の「エネルギッシュ」世代

順位

ジャンル

選択率

1位タイ

焼肉

16.0%

1位タイ

カフェ

16.0%

3位

居酒屋

12.8%

4位

焼き鳥

9.6%

焼肉とカフェが同率トップに並びます。居酒屋が12.8%で3位に入るのは20代前半の特徴で、飲み会文化がまだ根強い年代です。

20代後半になると変化が見えます。

順位

ジャンル

選択率

1位

焼肉

13.8%

2位

カフェ

13.0%

3位

和食

10.8%

4位

イタリアン

8.9%

焼肉がトップを維持していますが、和食が10.8%で3位に浮上しています。居酒屋はTOP4から外れ、代わりにイタリアンが入ってきます。20代後半から食の幅が広がり始め、「飲み会」から「食事を楽しむ」方向へシフトする兆候が見えます。

30代 — 和食シフトが始まる転換期

30代は全体の約45%を占める最大ボリューム層です。前半と後半で微妙ながら重要な変化が見られます。

順位

ジャンル

選択率

1位タイ

焼肉

16.2%

1位タイ

和食

16.2%

3位

カフェ

9.6%

4位

イタリアン

7.5%

焼肉と和食が16.2%で完全に同率。20代で焼肉が単独トップだったところから、和食が追いつきました。ここが「和食シフト」の始まりです。仕事での会食が増えることや、食への意識が変わり始める時期と重なります。

30代後半になると逆転が起きます。

順位

ジャンル

選択率

1位

和食

13.9%

2位

焼肉

13.0%

3位

カフェ

10.8%

4位

イタリアン

9.9%

和食がトップに立ち、焼肉が2位に下がります。イタリアンも9.9%と存在感を増しています。予算帯も上昇し、5,001〜10,000円帯が中心に。「量より質」への転換が数字にはっきりと表れています。

40代 — 和食+フレンチの「質重視」世代

40代になると和食がさらに安定し、フレンチの存在感が増してきます。

順位

ジャンル

選択率

1位

和食

14.1%

2位

焼肉

13.4%

3位

イタリアン

11.4%

4位

フレンチ

10.1%

フレンチが10.1%と初めて二桁に乗ります。イタリアンも11.4%と高水準で、食事の選択肢がさらに洗練されていく様子がうかがえます。

40代後半はさらに質重視の傾向が強まります。

順位

ジャンル

選択率

1位

和食

13.4%

2位タイ

フレンチ

9.3%

2位タイ

焼肉

9.3%

4位

焼き鳥

8.2%

焼肉とフレンチが同率で並ぶのが特徴的です。焼き鳥が8.2%で4位に入るのも40代後半ならではで、カウンターで一杯やりながら焼き鳥を楽しむスタイルが支持されています。予算帯は30代よりさらに高くなり、1万円超えの食事が珍しくなくなります。

50代 — 焼肉が再浮上、全年代最高値の17.9%

50代では意外な展開が待っていました。

順位

ジャンル

選択率

1位

焼肉

17.9%

2位

和食

14.9%

3位

イタリアン

10.4%

4位

寿司

7.5%

焼肉が17.9%で全年代を通じて最高値を記録しています。40代で一度落ち着いた焼肉人気が、50代で見事に再燃しました。

和食は14.9%で安定の2位、イタリアンが10.4%で3位を確保。寿司が7.5%でTOP4に入ってくるのも50代の特徴です。経済的余裕がある世代のため、焼肉でも高級店を選ぶ傾向が強いと推察されます。量ではなく質の高い焼肉を楽しむスタイルが、50代の焼肉人気を押し上げているのでしょう。

年代ごとの予算帯の変化

食の好みだけでなく、予算帯も年代で大きく変わります。20代は2,501〜5,000円帯が中心で、カフェやカジュアルな焼肉が選ばれやすい価格帯です。30代になると5,001〜10,000円帯がボリュームゾーンに移行し、和食やイタリアンのコース料理にも手が届くようになります。

40代以降は1万円超えの食事も珍しくなくなり、フレンチや高級寿司といったジャンルが選択肢に入ってきます。50代の焼肉人気が高い背景にも、高級焼肉店を選べる経済力が関係しています。年代による食の好みの変化は、ジャンルの好み自体が変わるだけでなく、同じジャンルでもグレードが上がっていく側面があります。

年代を超えて見える「焼肉のU字カーブ」

全年代の傾向を俯瞰すると、焼肉の人気に興味深いパターンが見えます。20代で高い人気を誇った焼肉は、30代後半から40代にかけて和食やフレンチに押されて一時的に下がります。しかし50代になると17.9%と全年代最高値で再浮上するのです。この「U字カーブ」は、若い頃のエネルギッシュな焼肉と、50代の洗練された高級焼肉では意味合いが違うことを示唆しています。

年代が異なる人との食事のコツ

異なる年代の人と食事をする場面も少なくありません。そんなときはデータを参考にジャンルを選ぶと失敗が減ります。年代を問わずTOP2に入る焼肉と和食は、世代を超えた食事の鉄板ジャンルです。特に和食は30代以上ならほぼ外さない選択で、予算帯の調整もしやすいのが利点です。

20代と50代が一緒に食事するなら焼肉が最適解でしょう。どちらの年代でもトップクラスの支持を得ているジャンルです。30代と40代なら和食やイタリアンが共通のゾーン。カフェは20代に圧倒的人気がありますが、30代後半以降の支持率は下がるため、年上の相手には別の選択肢を提案するのが賢明です。

年代別の変化を一言でまとめると

20代は焼肉・カフェが同率トップのエネルギッシュな選択。30代前半は焼肉と和食が同率になる和食シフトの転換点。30代後半は和食がトップに立ちイタリアンも上昇。40代はフレンチが存在感を増す質重視の世代。50代は焼肉が全年代最高値で再浮上し、高級焼肉へシフトします。

特に「20代後半から30代前半の和食シフト」が最も大きな変化ポイントです。Gourmateではジャンルや年代で食事相手を探せるため、同世代の食の趣味が合う人と出会いたいときにぜひ活用してみてください。食の好みが合う人との食事は、それだけで格別な時間になります。