「何を食べるか」は職業で決まる?
外食の好みは、年齢や性別だけで決まるわけではありません。実は職業によって、選ぶジャンルも予算帯も大きく異なります。Gourmate(グルメイト)に蓄積されたデータを職業別に集計しました。投稿数ではなくユーザー単位で数えているため、一人のヘビーユーザーに結果が引っ張られることはありません。
会社員 — 外食のボリュームゾーン(平均予算 8,389円)
最もボリュームが大きいのが会社員です。人数が多いぶん、ジャンルの幅も広くなっています。その他を除くと、焼肉が13.8%でトップ。次いで和食12.8%、カフェ9.5%、イタリアン9.4%が続きます。仕事終わりの一杯から週末のご褒美焼肉まで、日常の延長線上にある外食が中心です。
平均予算は8,389円。5,000〜10,000円がメインの価格帯で、「頑張りすぎず、でもちゃんとしたお店」という選び方が見て取れます。ジャンルの偏りが少ないのは、会社員という属性の中に多様な年代・趣味の人が含まれているためでしょう。
経営者・役員 — 和食が軸、予算は全職業トップ(平均予算 15,777円)
経営者・役員層では、和食が22.4%で圧倒的トップです。次いで焼肉17.2%、フレンチ10.3%。フレンチの比率が他の職業より明らかに高い点が特徴的で、接待や会食の場として活用されているケースも多いと推察されます。「個室がある」「落ち着いた雰囲気」といった条件が重視される傾向にあります。
平均予算は15,777円と全職業中で最も高く、食事そのものがビジネスコミュニケーションの一部になっていると言えるでしょう。2位の自営業(11,257円)と比べても4,000円以上の差があり、経営者層の食への投資意識の高さが際立っています。
大学生・大学院生 — カフェが主戦場(平均予算 5,640円)
学生層ではカフェが16.4%でトップ(その他を除く)。居酒屋12.7%、イタリアン10.9%、焼肉10.9%が続きます。予算は全体的に控えめで、平均予算は5,640円と全職業中で最も低くなっています。カフェでゆっくり話す時間を大切にしている印象があります。フレンチの比率は低く、「まずは気軽に会える場所」を優先しているのが特徴です。
医療関係者 — ジャンルが拮抗(平均予算 9,621円)
医療関係者は、その他を除くと焼肉14.8%がトップ。カフェ13.1%、和食13.1%、寿司13.1%が同率で並びます。特定のジャンルに偏らず、その日の気分や体調で選んでいるように見えます。勤務時間が不規則なぶん、予約しやすいお店や急な予定変更に対応できるお店が好まれる傾向です。平均予算は9,621円で、「食事そのものを楽しむ」志向が強いと言えます。
自営業・自由業 — 和食と焼肉が同率首位(平均予算 11,257円)
自営業・自由業の方は、和食16.8%と焼肉16.8%が同率でトップ。フレンチ11.2%、カフェ8.8%が続きます。時間の融通がきくぶん、ランチ帯の利用も目立ちます。平均予算は11,257円と経営者に次いで高水準です。平日昼間に和食、週末夜に焼肉、といった時間帯による使い分けが見えます。
公務員 — 和食と居酒屋が上位(平均予算 8,261円)
公務員では、和食が19.2%でトップ。居酒屋15.4%が2位、フレンチ11.5%、焼肉11.5%と続きます。平均予算は8,261円で会社員とほぼ同水準です。堅実で落ち着いた外食スタイルが見て取れます。居酒屋の比率が他職業より高いのは、職場の飲み会文化が背景にあるのかもしれません。
専業主婦 — カフェが圧倒的人気(平均予算 9,850円)
専業主婦では、カフェが40.0%と突出して高いのが際立った特徴です。フレンチ20.0%、イタリアン13.3%が続きます。平均予算は9,850円。普段の食事とは別の「特別な時間」として外食を位置づけている印象があり、非日常感のあるジャンルが好まれています。
職業を超えた共通点と違い
職業 | 平均予算 | 1位ジャンル | 2位ジャンル |
会社員 | 8,389円 | 焼肉 13.8% | 和食 12.8% |
経営者・役員 | 15,777円 | 和食 22.4% | 焼肉 17.2% |
大学生・大学院生 | 5,640円 | カフェ 16.4% | 居酒屋 12.7% |
医療関係者 | 9,621円 | 焼肉 14.8% | カフェ 13.1% |
自営業・自由業 | 11,257円 | 和食 16.8% | 焼肉 16.8% |
公務員 | 8,261円 | 和食 19.2% | 居酒屋 15.4% |
専業主婦 | 9,850円 | カフェ 40.0% | フレンチ 20.0% |
7つの職業のデータを並べると、いくつかの法則が浮かびます。まず、和食はほぼすべての職業でTOP3に入っており、「万人向けの安定ジャンル」と言えます。焼肉も同様に、学生から経営者まで幅広い支持を得ています。この2ジャンルは、異なる職業の人同士で食事をする際の安全な選択肢になるでしょう。
一方で予算帯には明確な差があります。最も高い経営者(15,777円)と最も低い大学生(5,640円)では約3倍の開きがあります。異なる職業の人と食事をする場合は、この予算感の違いを意識しておくとスムーズです。会社員(8,389円)と公務員(8,261円)はほぼ同じ予算帯なので、この組み合わせは予算面でのミスマッチが起きにくいでしょう。
予算帯から見る職業間の距離感
職業ごとの予算帯を並べると、食事の相性が見えてきます。最も高い経営者(15,777円)と最も低い大学生(5,640円)では約3倍の開きがあり、同じテーブルで食事をする場合は事前の予算すり合わせが不可欠です。一方、会社員(8,389円)と公務員(8,261円)はほぼ同じ水準で、この組み合わせなら予算面でのストレスは少ないでしょう。
医療関係者(9,621円)と自営業(11,257円)は中〜高価格帯に位置し、経営者ほど高くはないものの質を重視する傾向があります。専業主婦(9,850円)も同じゾーンに入り、カフェやフレンチなど「雰囲気を楽しむ」外食にお金をかける点で共通しています。予算帯が近い職業同士は、お店選びでの価値観も近くなる傾向があります。
カフェの人気度は職業によって大きく分かれます。専業主婦では40.0%と圧倒的ですが、経営者層では上位に入りません。この差は、カフェに求める役割の違いを反映しています。専業主婦にとってカフェは日常からの切り替えスイッチであり、経営者にとっての食事はビジネス上の関係構築ツールです。同じ「外食」でも、職業によって期待する価値がまったく異なるのです。
異なる職業の人との食事で迷ったら
職業が異なる人と食事をする場面では、相手の職業から大まかな好みを推測できます。ただし、あくまで傾向であり個人差が大きいことは前提です。迷ったときの安全策は和食です。ほぼすべての職業でTOP3に入っており、予算帯の調整もしやすいジャンルです。焼肉も職業を問わず人気がありますが、予算の幅が広いため事前に価格帯を共有しておくのがスムーズでしょう。
職業別データから見える「食の価値観」
食事の選び方には、その人の生活リズムや価値観が表れます。経営者は食事をビジネスの延長として捉え、学生はコミュニケーションの場として活用し、医療関係者は不規則な生活の中での息抜きとして楽しんでいます。職業が変われば、外食の「当たり前」も変わるのです。Gourmateではジャンルや予算を指定して食事仲間を探せるので、自分と近い食の価値観を持つ人と出会いやすくなっています。


