「とりあえずビール」はもう古い?

外食でお酒を飲むとき、何を頼むか。「とりあえずビール」が定番だと思っていませんか。ソーシャルダイニングサービスGourmate(グルメイト)の外食好きユーザーのプロフィールデータを集計しました。結果は、多くの人の予想を裏切るものでした。

お酒の人気ランキング — 1位はワイン

最も選ばれたお酒はワインでした。2位が日本酒、3位がビールという順番です。一般的な飲食業界の調査ではビールが圧倒的1位ですが、なぜここではワインがトップなのでしょうか。

理由はシンプルで、「食事と一緒に楽しむ」前提のユーザーが多いからです。居酒屋でのとりあえずの一杯ではなく、料理とのペアリングを重視する層が集まっています。イタリアン、フレンチ、和食。どのジャンルにも合わせやすいワインが支持されるのは、食事重視の文脈では自然な結果です。

日本酒が2位に入ったのも同じ文脈で説明できます。和食との相性はもちろん、最近は洋食とのペアリングを提案する日本酒バーも増えており、「食中酒」としての評価が高まっています。ビールが3位なのは、ビール自体の人気が低いわけではなく、食事メインの場面ではペアリング向きのお酒が選ばれやすいということです。

飲酒量の分布 — 「ふつう」が最多

飲む量についてのデータも見てみましょう。

飲酒量

割合

ふつう

45%

少し

27%

飲めない・飲まない

19%

たくさん

11%

「ふつう」と「少し」で7割超。大量に飲むことが目的ではなく、食事の延長線上にお酒がある姿が浮かび上がります。

注目すべきはノンアル派が2割いることです。5人に1人はお酒を飲まない選択をしています。「外食=飲み会」という図式は崩れつつあり、食事そのものを楽しむスタイルが主流になりつつあります。この傾向はワイン1位という結果とも整合しています。飲む量よりも何を飲むか、料理との組み合わせをどう楽しむかが重視されているのです。

男女で好みがはっきり分かれる

性別ごとに見ると、傾向の違いが鮮明になります。女性はワインに偏重しており、圧倒的にワインを選ぶ人が多く、次いでカクテル系が続きます。一方、男性は日本酒とビールが拮抗。ワインも選ばれていますが、女性ほどの偏りはありません。

この差は外食シーンの選び方にも影響します。ワインリストが充実した店は女性に響きやすく、日本酒の品揃えが豊富な店は男性の関心を引きます。飲食店側にとっても、ターゲット層に合わせた品揃え戦略のヒントになるデータです。

年代別で見ると、30代・40代でワイン人気がさらに高まります。20代はカクテルやサワー系も一定数いますが、年齢が上がるにつれてワインへの集中度が増していきます。食事経験が豊富になるにつれて、ペアリングの楽しさに気づく人が増えるのでしょう。

お酒選びが外食の満足度を左右する

料理とお酒の組み合わせは、食事全体の満足度に大きく影響します。和食なら日本酒、イタリアンならワイン、焼肉ならビールか赤ワインというのが定番の組み合わせですが、最近はジャンルの垣根を越えたペアリングも増えています。和食にワイン、焼肉に日本酒といった組み合わせが注目されているのは、食の楽しみ方が多様化している証拠です。

お酒を飲まない人も、お酒を楽しむ人との食事を避ける必要はありません。ノンアルドリンクが充実した店を選べば、飲む人も飲まない人も同じテーブルで食事を楽しめます。大切なのは何を飲むかではなく、食事の時間を共有することです。

ワイン人気は「食事重視」の表れ

ワインが1位になった背景には、料理とのペアリング文化の浸透、「飲むこと」より「食べること」が主目的のユーザー層の存在、女性ユーザーの圧倒的な支持という3つの要因があります。外食の楽しみ方は確実に変わりつつあり、「何を飲むか」は「何を食べるか」と同じくらい大事な選択肢になっています。

Gourmateではプロフィールに飲酒量を設定できるため、食事の温度感が合う相手と出会いやすい仕組みになっています。お酒の好みが合う人との食事は、それだけで会話が弾むきっかけになります。