「嫌いな食べ物ランキング」を調べる背景には、自分の苦手を確かめたい気持ちだけでなく、誰かと食事に行くときに相手の苦手を気づかいたいという思いも隠れています。この記事では、ソーシャルダイニングサービス「Gourmate(グルメイト)」の登録ユーザーのプロフィール情報から見えた嫌いな食べ物ランキングを紹介したうえで、大人に多い苦手食材の傾向とその理由、そして苦手な食べ物がある人と外食するときの配慮までを整理します。ランキングそのものだけでなく、実際の食事の場でどう活かすかまで知りたい方に向けた内容です。

嫌いな食べ物ランキングTOP10

まずは全体のランキングです。パクチーが圧倒的な1位で、好き嫌いが最も激しく分かれる食材です。タイ料理やベトナム料理に多用されるため、エスニック系の店選びでは確認が欠かせません。2位以下も、香りや食感といった「味以外の要素」で敬遠される食材が多く並びます。

順位

食材

主な理由

1位

パクチー

独特の香りが圧倒的に不人気。2位以下に倍以上の差

2位

牡蠣

「当たった経験」からの敬遠。加熱でも苦手意識が残りやすい

3位

辛いもの

体質的に受け付けない人も多い。辛さの基準は個人差が大きい

4位

内臓系(レバー・ホルモン)

食感と臭みが敬遠の理由。もつ鍋や焼肉で遭遇しやすい

5位

貝類

ホタテ・サザエ・アサリなど全般。磯の香りと食感が苦手

6位

トマト

特に生トマトの食感・酸味。加熱なら食べられる人も多い

7位

納豆

においと粘り。年代差のほうが地域差より目立つ

8位

きのこ類

しいたけを筆頭に、食感と独特の香りが原因

9位

うに

磯の風味が好みの分かれ目。寿司・海鮮丼で遭遇しやすい

10位

セロリ

特有の強い香り。加熱しても残るため避けにくい

並べてみると、味そのものよりも香りや食感が理由になっている食材が上位を占めていることが分かります。パクチー・セロリ・うには香りが、牡蠣・貝類・内臓系・トマトは食感が敬遠される主な理由です。つまり大人の苦手は好みのわがままではなく、感覚的にはっきりした原因があるケースが多いのです。

大人に多い苦手食材の傾向とその理由

子どもの好き嫌いはピーマンやにんじんが定番ですが、大人になってからも残る苦手には、また違った傾向があります。ランキング上位を整理すると、理由はおおよそ三つのパターンに分けられます。相手の苦手を理解するときの手がかりにもなります。

香りや風味が強い食材

パクチー、セロリ、納豆、うに、紫蘇などがここに含まれます。香りの感じ方には個人差が大きく、同じ料理でも「爽やかで好き」という人と「石けんのようで苦手」という人に分かれます。加熱しても香りが残りやすいため、調理で和らげにくいのも特徴です。好みが真っ二つに割れやすいので、初対面の相手と食事をするときは特に気をつけたい食材群です。

食感が受けつけない食材

牡蠣や貝類、内臓系、きのこ、生トマトなどは、食感が敬遠の理由になります。ぬめり、弾力、口の中でつぶれる感覚など、味とは別のところで受けつけないというケースです。トマトのように「生は苦手だが加熱すれば食べられる」と、調理法によって食べられる人が多いのもこのグループの特徴です。

子どもの頃の記憶が残っている食材

牡蠣で体調を崩した経験や、無理に食べさせられた記憶が、大人になっても苦手意識として残ることがあります。牡蠣が上位に入りやすいのは、味の問題というより「一度当たった」という強い印象が働くためです。こうした記憶に根ざした苦手は説得で変わるものではないので、無理にすすめないことが何よりの配慮になります。

年代・属性で変わる苦手な食べ物

苦手な食べ物は、年代や属性によっても少しずつ傾向が変わります。パクチーはどの年代でも不動の1位ですが、トマトやきのこ類は加齢とともに食べられるようになる傾向が見られ、大人になって克服する人が一定数います。逆に牡蠣やパクチーは、年齢を重ねても苦手なままという人が多い食材です。

属性による違いもあります。傾向としては、女性は辛いものを苦手とする人がやや多く、男性は納豆をやや苦手とする人が見られます。ただしこれはあくまで全体の傾向で、個人差のほうがずっと大きいのが実情です。「男性だから」「女性だから」と決めつけず、最後は本人に確認するのが確実です。

嫌いな野菜ランキング

食材全体だけでなく、野菜にしぼった苦手ランキングも見ておきましょう。トマトが野菜部門でもトップで、全体ランキング6位の存在感がここにも表れています。香りの強い薬味類が上位に入るのも特徴です。

順位

野菜

1位

トマト

2位

きのこ類(しいたけ含む)

3位

セロリ

4位

紫蘇・ミョウガ

5位

ネギ

6位

きゅうり

薬味として使われる紫蘇・ミョウガ・ネギが並ぶのは、料理に少量入るだけでも香りが目立つためです。サラダや薬味を取り分けるときに、ひとこと確認しておくと安心できます。

ここまでのランキングは、Gourmate登録ユーザーのプロフィール情報(2023年5月〜2026年4月)をもとに集計したものです。回答者の申告に基づく傾向であり、個人が特定される情報は含みません。

苦手な食べ物とアレルギーの違い

外食の配慮を考えるうえで、好き嫌いとアレルギーは分けて扱う必要があります。好き嫌いは味や香り、食感の好みの問題で、少量なら口にできたり、調理法によっては食べられたりすることもあります。無理をお願いするのは避けたいところですが、健康に直接関わるものではありません。

一方でアレルギーは体質による反応で、少量でも体調に影響が出ることがあります。好き嫌いと同じ感覚で「ひとくちだけ」とすすめるのは危険です。相手に食の話を聞くときは、まずアレルギーの有無をはっきり確認し、そのうえで苦手なものを聞く、という順番を意識すると安全です。取り分けの料理では、アレルギーのある食材が混ざらないよう配慮することも大切です。

苦手な食べ物がある人と外食するときの配慮

誰かを誘って食事に行くとき、相手の苦手を知らないまま店やメニューを決めてしまうと、食事の席で気まずい思いをさせてしまうことがあります。幹事や誘う側が少し気を配るだけで、全員が心地よく過ごせる食事になります。ここでは実践しやすい三つのコツを紹介します。話題の広げ方に不安がある方は、食事会で使える会話の話題もあわせて参考にしてください。

店を決める前にさりげなく聞く

いちばん効果的なのは、お店を決める前に苦手を確認しておくことです。ジャンルやメニューが固まってから苦手が分かると、調整が難しくなります。聞き方に迷うときは、「お店を決める前に知っておきたくて。苦手な食べ物やアレルギーはありますか」と前置きすると、詮索している印象を与えずに自然に確認できます。誘う段階での声のかけ方はご飯の誘い方の解説記事も参考になります。

選択肢の多い店を選ぶ

苦手が事前に分からない場合や、大人数で一人ひとりに聞ききれない場合は、メニューの選択肢が多い店を選ぶのが安全策です。居酒屋やビュッフェ、定食系のように各自が好きなものを選べる形式なら、特定の食材が苦手な人でも困りません。何を食べるか決めきれないときは、友達とご飯に行くときのメニューの決め方も参考になります。

鍋・シェア料理は要注意

鍋やコース、大皿を取り分けるシェア料理は、盛り上がる一方で苦手な食材を避けにくいという難しさがあります。もつ鍋なら内臓系、海鮮鍋なら貝類やうにと、上位の苦手食材が入りやすいのも注意点です。シェア形式にするなら、具材を選べるお店にする、取り分ける前にひとこと確認する、といった配慮があると安心です。

ジャンル選びと苦手食材の関係

苦手が分かれやすい食材は、ジャンルによって遭遇しやすさが大きく変わります。相手の苦手が読めないときは、上位の苦手食材が出にくいジャンルを選ぶのが無難です。ランキングと照らし合わせて整理すると、次のようになります。

ジャンル

苦手食材との関係

居酒屋

メニューの幅が広く各自が選びやすい。苦手がある人と相性が良い

イタリアン・カフェ・フレンチ

香りの強い薬味が出にくく、初対面でも選びやすい。トマトは加熱で食べられる人が多い

焼肉・焼き鳥

内臓系が出やすいが、注文で避けやすい。定番の部位中心なら苦手が出にくい

和食・寿司

貝類・うに・納豆など磯や発酵系が登場しやすいので事前確認が安心

中華・エスニック

パクチーや香辛料が出る店もあるが、品数が多く各自で選びやすい

参考までに、Gourmate上で作成された食事会募集で選ばれているジャンルの割合を見ると、実際にどんな食事の場が好まれているかが分かります。

ジャンル

選ばれている割合

焼肉

13.4%

和食

12.2%

居酒屋

10.8%

イタリアン

10.6%

カフェ

8.5%

フレンチ

7.4%

寿司

6.0%

中華

4.4%

焼き鳥

4.4%

焼肉や和食、居酒屋といった定番のジャンルが上位に来ています。焼肉や居酒屋は各自が食べたいものを選びやすく、苦手がある人とも予定を合わせやすいジャンルです。一方で和食や寿司は磯や発酵系の食材が登場しやすいので、相手の苦手をひとこと確認しておくと、より安心して食事を楽しめます。相手に合わせてジャンルを選ぶだけで、食事全体の満足度は大きく変わります。

食の好みが合う人と食事を楽しむには

苦手な食べ物への配慮を積み重ねていくと、そもそも食の好みが近い人と食事に行けると気楽で楽しい、という気づきにたどり着きます。とはいえ、社会人になると食の好みが合う相手と予定を合わせる機会は意外と限られます。そんなときに向いているのが、食事会を通じて人がつながる場です。

Gourmate(グルメイト)は、「食」を起点に、人がつながるソーシャルダイニングサービスです。エリアや食のジャンルから気になる食事会の募集を探して応募することも、自分で行きたいお店の食事会を立てることもできます。募集の段階でお店やジャンルが決まっているので、焼肉が食べたい人は焼肉の募集に、香りの強い食材が苦手な人はイタリアンやカフェの募集にと、好みに合わせて選べます。参加する食事会がはっきりしているぶん、苦手をめぐる気づかいもしやすくなります。

予定を事前に立ててから食事会を楽しむスタイルなので、忙しい毎日の中でも計画的に予定を組めます。無料で始められるため、まずはどんな食事会の募集があるか眺めてみるところから気軽にスタートできます。食の好みが合う相手と、行きたいお店でゆっくり食事を楽しみたい方は、ぜひ活用してみてください。