お酒を飲まない人、実は少なくない

「飲み会=お酒を飲むもの」という前提は、そろそろ見直してもいいかもしれません。Gourmateの外食好きユーザーデータを分析したところ、全体の19%がノンアル派でした。5人に1人がお酒を飲まない選択をしています。

健康志向の高まりに加え、若い世代を中心に「お酒に頼らないコミュニケーション」を求める声が増えています。食事そのものを楽しみ、会話を大切にする。その価値観は飲む・飲まないに関わらず、外食の本質に立ち返るものです。ノンアル派が19%いるという事実は、外食の楽しみ方が多様化していることの証でもあります。

ノンアル派の性別・年代

性別は女性が68%、男性が32%。全体の男女比(女性57%・男性42%)と比べても、女性の割合が高くなっています。年代別では20代・30代が中心で、健康志向の高まりや、そもそもお酒に興味がない若年層の増加が背景にあります。「飲めない」ではなく「飲まない」という積極的な選択をしている人が多いのが特徴です。

好みのジャンル

ノンアル派の食事ジャンルには、はっきりした傾向が出ました。カフェ利用率が飲む人の2倍あり、和食の人気が高く、居酒屋を避ける傾向が顕著です。お酒を飲まない人にとって居酒屋は「割に合わない」場所で、ドリンク代が前提の価格設定やお酒中心のメニュー構成に居心地の悪さを感じる人は少なくありません。

代わりに選ばれるのがカフェや和食です。料理そのものを楽しめて、ドリンクに縛られない自由があります。食事の質で勝負する店を選ぶ傾向は、ノンアル派ならではの合理的な選択と言えます。

予算は控えめだが料理へのこだわりは強い

外食1回あたりの予算は、ノンアル派のほうが飲む人より控えめです。これはアルコール代がかからない分、当然の結果とも言えます。ただし「安く済ませたい」というわけではありません。料理のクオリティにはこだわりつつ、飲み物代が浮く分だけ結果的に安くなっているのです。むしろ料理単価が高い店を選ぶ傾向もあり、お酒に使わない分を食事のグレードに回している人も見受けられます。

飲めない人が外食で感じるストレス

お酒を飲まない人が外食で困るポイントは意外と多いです。ノンアルコールメニューが少ない店ではドリンク選びに苦労しますし、「飲まないの?」と聞かれるプレッシャーも地味にストレスです。コース料理に飲み放題がセットになっている場合、飲まない人にとっては無駄な出費になります。こうした小さなストレスの積み重ねが、外食自体を億劫にさせてしまうことがあります。

特に困るのが「割り勘問題」です。飲み放題付きのコースで均等割りにされると、飲まない人は実質的に飲む人の分を負担することになります。こうした不公平感を口に出しにくいのもストレスの一因です。最近は個別会計に対応する店も増えていますが、グループの雰囲気次第では言い出しにくいのが実情でしょう。

ノンアルドリンクの選択肢は広がっている

かつてはウーロン茶かオレンジジュースくらいしか選べなかったノンアルドリンクも、近年は大きく進化しています。ノンアルコールビールやノンアルカクテルはもちろん、クラフトソーダやスペシャルティーを提供する店が増えました。飲まない人でも「何を飲もうか」と選ぶ楽しみが生まれているのは、外食シーンの大きな変化です。

ノンアルドリンクに力を入れている店は、料理のクオリティも高い傾向があります。飲み物と料理のペアリングを意識した店づくりをしているため、お酒を飲まなくても食事の満足度は十分に高くなります。コースにノンアルペアリングを用意する店も出てきており、飲めない人にとっても外食を楽しむための選択肢が着実に広がっています。

飲めない人に優しい店選びのコツ

ノンアルメニューが充実した店を事前にチェックするのが基本です。最近はノンアルカクテルやクラフトソーダに力を入れる店も増えており、飲めない人の選択肢は確実に広がりつつあります。カフェ併設のレストランを選ぶ、食事メインの個室を利用するなど、お酒なしでも快適に過ごせる環境を意識して選ぶことが大切です。

食事の相手がお酒を飲む人の場合、事前に「自分は飲まない」と伝えておくだけで当日のやりとりがスムーズになります。飲む・飲まないは単なる嗜好の違いであり、気にする必要はありません。

「飲まない外食」は普通のこと

データが示すのは、飲まない外食はもはや少数派ではないということです。店選びの基準、予算の使い方、楽しみ方。すべてが「飲む前提」とは異なる合理的なスタイルとして確立しています。

ソーシャルダイニングサービスGourmate(グルメイト)では飲酒量をプロフィールに設定できるため、食事の温度感が合う相手と出会いやすい仕組みになっています。お酒を飲まないからといって外食の楽しみが減るわけではありません。むしろ料理そのものに集中できるぶん、食の楽しみ方としてはより純粋とも言えます。