食事会に初めて参加するとき、多くの人が気にするのが「マナーを知らずに失礼をしてしまわないか」という不安です。とはいえ、食事会のマナーは細かい作法を丸暗記することではなく、いくつかの基本を押さえておけば十分に身につきます。この記事では、参加前・食事中・会話・会計というシーンごとに、初参加でも安心できる食事会のマナーと振る舞いを整理します。会食の場でそのまま役立つ基本ばかりなので、応募や参加を控えている方はひと通り目を通しておくと落ち着いて臨めます。ソーシャルダイニングサービス「Gourmate(グルメイト)」がまとめました。

食事会マナーの本質は「同席者を不快にさせない」こと

数あるマナーを一つずつ覚えようとすると、それだけで気が重くなってしまいます。しかし、食事会のマナーはたった一つの考え方に集約できます。それは、同席する相手を不快にさせないという配慮です。この軸さえ持っていれば、細かいルールを知らない場面でも、自分でふさわしい振る舞いを選べるようになります。

たとえば、食べ方の作法や箸の使い方が完璧かどうかよりも、一緒にいる人が気持ちよく食事を楽しめているかのほうがずっと大切です。マナーは自分を良く見せるための道具ではなく、その場にいる全員が心地よく過ごすための共通の思いやりだと考えると、力みが抜けます。会食のマナーで迷ったときは、「この振る舞いは相手を心地よくするか、それとも困らせるか」と自問してみてください。判断の物差しがぶれなくなります。

初参加の場では、知らないことがあるのは当たり前です。完璧を目指して緊張するより、相手への気配りを忘れないことのほうが、結果として好印象につながります。以下では、その配慮を具体的な行動に落とし込んでいきます。

参加前に押さえたい食事会のマナー

食事会のマナーは、席についてから始まるものではありません。応募や参加を決めた時点から、すでに配慮は始まっています。参加前の振る舞いは主催者や他の参加者の準備に直結するため、ここを丁寧にできる人は、それだけで信頼されます。

  • 参加の返事はできるだけ早く伝える。主催者は人数をもとにお店の予約や席の調整を進めるため、早い返事が準備を助けます
  • やむを得ず遅れそうなときは、分かった時点で速やかに連絡する。無断で遅れるのが最も避けたい振る舞いです
  • 直前のキャンセルはしない。どうしても難しくなった場合も、できるだけ早く事情を伝えて謝意を示す
  • 苦手な食材やアレルギーがあれば、お店やコースが決まる前に主催者へ伝えておく

とくに苦手な食材の共有は、食事会の場で困らないための大切な配慮です。黙って残すよりも、事前に一言添えておくほうがお店選びの段階で調整でき、主催者も安心します。何をどう伝えればよいか迷う方は、嫌いな食べ物への向き合い方と外食での配慮をまとめた記事もあわせて参考にしてください。ドタキャンや無断遅刻は、他の参加者の楽しみや主催者の準備を損なう振る舞いです。予定を確認したうえで参加を決め、決めたからには責任を持って向かう。この当たり前の姿勢が、参加前のマナーの土台になります。

食事中の基本マナーと振る舞い

席についてからの振る舞いは、その日の食事会の雰囲気を大きく左右します。難しい作法は必要ありません。周りと歩調を合わせ、料理と場を全員で楽しむ意識があれば十分です。ここでは、初参加でも押さえておきたい食事中の基本を挙げます。

注文と取り分けの配慮

注文するときは、自分の食べたいものだけを一方的に決めず、全員の様子を見ながら進めるのが基本です。取り分けが必要な料理では、自分の分だけを大きく取らず、人数を考えて均等に行き渡るよう気を配ります。取り分け役を無理に引き受ける必要はありませんが、誰かが取り分けてくれたら「ありがとうございます」と一言添えると、場の空気が和みます。飲み物の一杯目は、全員がそろってから乾杯するのが自然な流れです。

スマホと写真撮影への配慮

食事中にスマホばかり見ていると、目の前の相手に「退屈しているのかな」と思わせてしまいます。通知の確認は最小限にし、会話の輪から外れないようにしましょう。料理の写真を撮りたいときは、まず一言「撮ってもいいですか」と断るのが配慮です。他の参加者の顔が写り込む場合や、その写真をSNSに載せたい場合は、必ず本人の同意を得てからにします。撮影に夢中になって料理が冷めたり、会話が止まったりしないよう、手早く済ませるのも大切な気配りです。

お酒のペースと無理をしない姿勢

お酒が出る食事会では、自分のペースを守ることと、相手のペースを尊重することの両方が求められます。飲めない人や控えたい人に無理にすすめるのは避けましょう。自分が飲む場合も、酔って声が大きくなったり、話を独占したりしないよう、節度を保つことが大人の振る舞いです。ソフトドリンクを選んでも気まずくならない空気をつくれる人は、それだけで一緒にいて心地よい相手だと感じてもらえます。

会話のマナーは「聞く姿勢」から

会話が得意でないと不安に感じる人は多いものですが、食事会の会話で大切なのは、話すことよりも聞くことです。相手の話をさえぎらず、うなずきながら耳を傾けるだけで、相手は「受け止めてもらえている」と感じます。自分ばかり話し続けたり、特定の人とだけ盛り上がったりせず、その場の全員が会話に入れるよう視線を配るのが、聞く姿勢のマナーです。

一方で、避けたい話題もあります。政治や宗教のように価値観が正面からぶつかりやすい話題、その場にいない人の悪口、収入や家庭の事情への立ち入った質問などは、関係が浅いうちほど場を重くしがちです。もし相手のほうから振ってきても深追いはせず、料理やお店の話題にそっと戻すと角が立ちません。避けたい話題への触れ方や、盛り上がる話題選びについては、食事会の会話が盛り上がる話題とNG話題をまとめた記事で詳しく解説しています。話題の引き出しをいくつか持っておくと、沈黙が訪れても落ち着いて対応できます。

会計と解散時のマナー

食事の締めくくりである会計と解散の場面にも、その人らしさが表れます。ここでもたつくと、せっかくの楽しい時間の印象が薄れてしまうため、あらかじめ心づもりをしておきましょう。

初対面同士の食事会では、割り勘が基本です。おごり・おごられを前提にすると、かえって双方が気を使ってしまいます。会計の際は、細かい金額を長々と計算して場を止めるより、事前に示された予算を目安に、端数はきりのよい形で分担するとスムーズです。小銭の用意や、まとめて支払う人への送金を速やかにできるようにしておくと、待たせずに済みます。支払いを一人に任せきりにせず、進んで自分の分を差し出す姿勢が大切です。

お店を出るときは、席の周りを軽く整え、お店の方に「ごちそうさまでした」と伝えられると気持ちよく締めくくれます。そして解散のときには、一緒に過ごした相手へ「今日はありがとうございました。楽しかったです」とお礼を伝えましょう。短い一言でも、感謝を言葉にするかどうかで印象は大きく変わります。次につながる関係は、こうした小さなお礼の積み重ねから生まれます。

初対面同士の食事会ならではの配慮

知り合い同士の食事会と違い、初対面の参加者が集まる食事会では、もう一歩踏み込んだ配慮があると安心です。まず意識したいのが、連絡先の交換を急がないことです。楽しかったからといってその場で無理に連絡先を求めると、相手が断りづらく感じてしまう場合があります。もっと話したいと思ったら、まずはサービス内のメッセージ機能でやり取りを続け、お互いが心地よいと感じてから個人の連絡先を交換するのが、無理のない距離の縮め方です。

また、初対面の相手には、住所や勤務先などの個人情報を根掘り葉掘り尋ねないのがマナーです。相手のプライベートに立ち入りすぎず、その場で共有できる食やお店の話題を中心にすると、お互いが安心して過ごせます。初対面での会話の入り方に不安がある方は、初対面の食事で使える会話テンプレートの記事が参考になります。知らない人との食事そのものに関心がある方は、知らない人とご飯に行くことの良さと安全に楽しむ方法をまとめた記事もあわせてどうぞ。初対面ならではの緊張は誰にでもあるものです。相手も同じように感じていると考えれば、少し肩の力が抜けます。

マナーを守って食事会を楽しむなら、Gourmate(グルメイト)

ここまで紹介したマナーは、どれも特別な知識ではなく、相手を思いやる気持ちを形にしたものです。とはいえ、こうした配慮を安心して実践できる場が身近にあるかどうかは、また別の問題です。気の合う相手と、マナーを大切にしながら食事を楽しめる場を探しているなら、ソーシャルダイニングサービスの利用が選択肢になります。

Gourmate(グルメイト)は、「食」を起点に、人がつながるソーシャルダイニングサービスです。エリアや食のジャンルから気になる食事会の募集を探して応募することも、自分で行きたいお店の食事会を立てて参加者を募ることもできます。お店・日時・人数・予算が最初から決まっているため、この記事で紹介したマナーを落ち着いて実践しやすい環境です。同性同士で楽しむ食事会の募集もあるので、初参加でも自分に合った場を選べます。

予定を事前に立てて食事会を楽しむスタイルなので、忙しい社会人でも無理なく続けられます。無料で始められるので、まずはどんな食事会が募集されているかをのぞいてみてください。マナーへの配慮は、回を重ねるほど自然に身についていきます。